お母さんの子育てにまつわる心の整理、お手伝いします~臨床心理士の場合~
みなさま、こんにちは。
寒い日が続きますが、いかがお過ごしですか?
さて、今回は臨床心理士4回目の投稿です。
前回(10月)のブログは、お子さんへの支援ということで、
子ども家庭支援センター
についてご紹介しました。今日は、保護者への支援について紹介します。
お子さんの問題を解決したり、お子さんが変化・成長していく上で、
直接お子さんにセラピーを行うのと同じくらい
大切なことがあります。
それは、お母さんがお子さんについて色々な視点から語ったり、
振り返ったり、あるいは、お母さんも一緒に
お子さんの変化に寄り添っていくということです。
でも、これって......、
吐き出せてスッキリすることもあれば、時にはしんどいし、
思い出したくないこともあるし...、
とっても繊細な取り組みなのです。
それを安心して一緒に考えるために
臨床心理士によるカウンセリングなどを行っています。
とはいっても...、
具体的にどんな感じなのか、なんだか分かりにくいですね...
ということで、ここでカウンセリングについて説明いたします。
A1.おかあさんにお話してもらって、臨床心理士がよく聞かせてもらいます。
1対1の時もありますし、お子さんの状況によっては、
子どもさんと一緒に遊びながらお母さんの話を
聞くこともあります。
【写真】相談室
Q2.「話すって言われても、何をどう話していいやら...。」
A2.どんなお話からでもかまいません。
その時、その瞬間にお母さんが話したいと思うことを
お話していただいて大丈夫です。話したくないことは
無理に話さず、心にとどめておくことも大丈夫です。
「どこから話していいか分からないです...」という気持ちを
そのまま言葉にしてくださる方もいらっしゃいます。
Q3.こんなこと、話してもいいのかな...?
A3.子ども、子育て、家族、学校、ご自身のことなら
何でもどうぞ。
「子どもをかわいいいと思えないときがあるんです」
「うちの子ども、言葉が遅れているんじゃないかと思うんです」
「私自身、こういう育て方でいいのかな...って分からなくて、不安で...」
この他にも、ご実家との関係、お母さん自身の生い立ち、
仕事のこと、(時には旦那さんへのグチ)といったような話題
になるかもしれません。なんでもどうぞ。
Q4.話をするのは苦手なんです...
A4.無理に話し続けなくても大丈夫です。
話さないことも大切な場合があります。
"話す"以外にも、表現しやすい方法を取り入れています。
「箱庭療法」...イメージを通した表現
砂浜にあるようなきれいな砂が入った木箱の中に、
色々なミニチュア(動物、植物、建物、自然物など)を
置いていき、その時にイメージした世界を作っていくと
いうものです。子どもから大人まで使います。
【写真】箱庭療法
「リラクセーション」...からだを使った表現
からだをほぐしながら、自分のからだ(こり、緊張、
姿勢のゆがみ、呼吸など)に注意を向けることによって、
気づきが促されます。
からだにキツさが表れやすい方に取り組んでもらうことが
あります。
【写真】リラクセーションの様子
お母さんがお子さんのことを語り、子育てについて考えると
いうことは、時に楽しく、時につらいです。
そうした思いも含めて、一緒に考えていけたらと思っていますので、
気軽に子ども家庭支援センターにご連絡くださいね♪
(まずは、お電話ください。電話相談員がお話をお伺いします。
その後、実際に子ども家庭支援センターに来て
詳しくお話する場合は、原則、予約制になっています。
相談で語られたことについての秘密は守られますので、ご安心ください。)
○中央子ども家庭支援センター(大分市役所本庁舎2F)
097-537-5688 (月~金 8:30~18:00)
○東部子ども家庭支援センター(鶴崎市民行政センター1F)
097-527-2140 (月~金 8:30~17:15)
○西部子ども家庭支援センター(稙田市民行政センター1F)
097-541-1440 (月~金 8:30~17:15)
♪では、次回のブログをお楽しみに~♪