2014年6月20日
出産期のママのこころ
こんにちは!大分市の臨床心理士です。
色とりどりのあじさいが美しい季節ですね^^
みなさんいかがお過ごしですか?
さて、今回は出産期のママのこころについてお伝えしようと思います。
出産は女性にとって大仕事であり、家族にとっても大きな変化です。
出産を控えた女性は、赤ちゃんが生まれることの喜びや期待がある一方で、
体や気持ちの変化が大きく、ストレスを感じやすい時期でもあります。
そして、いざ!出産を終えると、
赤ちゃん中心の生活になり、睡眠もままならない毎日が続きます。
赤ちゃんはまだママの一部のようで、
この間、ママは敏感に赤ちゃんの要求を感じ取って、
それに応じようとお世話を続けています。
これは心理学で、母の"原初的没頭"と言われています。
出産直前から産後数週間続き、
ママは24時間赤ちゃんのことだけを考えてお世話をしている状態です。
この時期のママは赤ちゃん以外のことに目が向けにくくなりますが、
ふつうのことであり、赤ちゃんの成長発達に必要不可欠なものです。
"原初的没頭"と呼ばれる状態は、
産後の生活を通し、数週間後には、赤ちゃんのお世話に没頭するだけでなく、
生活の様々な活動ができるようになってきたり、関心が広がっていきます。
また、出産期は生活リズムの変化に加えて、ホルモンの変化により、
気持ちが不安定になったり、わけもなく悲しくなったり、イライラすることがあります。
一般にマタニティブルーと呼ばれる状態で、
短期間で自然と回復するもので心配する必要はありません。
出産後のママにとって、
不安な気持ちを聞いてもらえたり、体のきつさを思いやってもらえることでほっとできたり、
少しの間でも家事や赤ちゃんのお世話を代わってもらえることが大きなサポートになります。
そして、体調の回復と育児に慣れるのにしたがって、気持ちにも余裕が出てくるようになります。
気分の落ち込みが続く、疲れて赤ちゃんのお世話ができない、
眠れない、食欲がないなどの不調が続く場合には、
医療機関や保健師さん、または子ども家庭支援センターへご相談ください。
ママの気持ちがほっとできるような子育てのサポートを一緒に考えていきます。
では、また次回お会いしましょう(^^)/