児童虐待防止推進月間~オレンジリボンキャンペーン~
みなさまこんにちは。
子ども家庭支援センターの臨床心理士です。
暑かった夏も終わり、過ごしやすい秋がやってきました。
読書の秋、スポーツの秋、食欲の秋、
みなさんは どのような秋をお過ごしでしょうか。
さて 11月は「児童虐待防止推進月間」です。
市役所本庁舎や支所、街中などで、オレンジリボンのマークをご覧になったことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
オレンジリボンには、「児童虐待防止」というメッセージが込められています。
オレンジ色は、こどもたちの明るい未来を表しています。
一人でも多くの方に「児童虐待防止」に関心をもってもらい、
こどもたちの笑顔を守るために、
一人ひとりに何が出来るのかを呼びかけていく活動が
「オレンジリボンキャンペーン」です。
オレンジリボンキャンペーンでは、11月の「児童虐待防止推進月間」を中心に
児童虐待防止普及啓発のための活動を行っています。
<児童虐待って何?>
児童虐待は大きく分けて4つの種類があります。
(1)身体的虐待
暴力などにより、子どもの身体に傷を負わせたり、生命に危険を及ぼすような行為を
することをいいます。
〇なぐる、ける、はげしく揺さぶる、やけどを負わせる、戸外にしめ出す など
(2)性的虐待
性的暴行や、子どもにわいせつな行為をすること、させることをいいます。
〇性的行為の強要、性器や性行を見せる、ポルノグラフィーの被写体にする など
(3)ネグレクト(養育放棄)
子どもの心身の発達を損なうほどの不適切な養育や安全への配慮がされていない
行為をすること。保護者以外の同居人による虐待の放置のことをいいます。
〇食事を与えない、ひどく不潔にする、自動車の中に放置する、
病院に連れて行かない など
(4)心理的虐待
子どもに著しい心理的な傷を負わせる行為をすることをいいます。
〇ことばによる脅し、無視、きょうだい間の差別的な扱い、
子どもの目の前で家族に暴力をふるう など
<しつけと虐待の違いとは?>
しつけとは、子どもが自立して生きていくために必要なことを、保護者がくり返し教えることであり、子ども中心に考えて行う行為といえます。
それに対し、虐待とは、保護者自身の欲求を満たすために、
力で子どもを従わせようとする、保護者が中心となった行為です。
たとえ保護者が、「愛情をもったしつけ」であると正当化しようとしても、現実に子どもの心や体が傷つく体験をすれば、それはまさしく「虐待」といえます。
保護者の立場からではなく、子どもの立場から「虐待」といえるかどうかを判断しなければなりません。
<子育て中の方へ>
「子どもとどう接したらいいのか分からない」「子どもへの愛情はあるのに手を上げそうになる」「誰にも相談できない」など
子育てに悩みを抱える親御さんは多くいます。
一人ですべてを抱え込もうとせずに、つらさや不安を周りに伝えることが大切です。
大分市では、虐待に関する相談以外にも、育児に関する電話相談や面接相談に応じています。一人で悩まず、まずはご相談下さい。
<周囲の人にできることは?>
虐待から子どもを守るためには、地域の皆さんの理解と協力が必要です。
子育てに不安をもつ親御さんが、安心して暮らせるよう、まずはお互いに声をかけあうことが大切です。
また、虐待は疑いの段階で一歩踏み出さなくては防止できません。
子どものひどい泣き声が聞こえる。不自然な傷やあざがある。
夜中にずっと子どもが家の外に出されている など「虐待を受けているのでは」と思ったら、迷わず連絡してください。
調査の結果、虐待の事実が確認できなかったとしても通告者の責任が問われることはありません。
【 大分市内3か所の子ども家庭支援センターの連絡先 】
○中央子ども家庭支援センター(大分市役所本庁舎2階)
8:30~18:00 ℡097-537-5688
○東部子ども家庭支援センター(鶴崎市民行政センター1階)
8:30~17:15 ℡097-527-2140
○西部子ども家庭支援センター(稙田市民行政センター1階)
8:30~17:15 ℡097-541-1440