2017年9月14日
どうしたらいいの?子どものかんしゃく
naanaをご覧のみなさん、こんにちは。
子ども家庭支援センターの臨床心理士です。
今回は、子どものかんしゃくについてお話をしたいと思います。
一口にかんしゃくといっても、大きな声で泣き叫んだり、
床を転がったり、手あたり次第に物を投げたりと、日々の中で
色々なかんしゃくがありますよね。
スーパーや公園、お友達の家、自宅と様々な場所で攻防戦が続き、
へとへとになっている方も多いのではないでしょうか。
そもそも、子どものかんしゃくってどうして起こるのでしょうか?
かんしゃくを起こす主な年齢は2~4歳で、お子さんによって
発達のスピードは違いますが、一般的には5歳を過ぎると
段々とおさまっていきます。
段々とおさまっていきます。
かんしゃくを引き起こす要因として、今の感情を表現する
適切な方法が分からなかったり、怒りのコントロールが
できなかったりすることが考えられます。注意を引きたかったり
欲しいものがあったり、やりたくないことがあったりしても、
かんしゃくを起こすことがあります。
例えば、1~2歳になってくると、子どもは「自分でやりたい!」
という気持ちがどんどん芽生えて、色々なことに挑戦したり、
大人の真似をしたがったりします。しかし、チャレンジしてみるものの
うまくいかないということの方が多いのではないでしょうか。
失敗してイライラしたり、悲しかったりするのは大人もおなじですよね。
また、新しい弟や妹ができて赤ちゃん返りをする中で
かんしゃくが出てきたり、ただ単純にお腹が空いていたり体が
疲れていたりすることもかんしゃくの引き金になるようです。
つまり、かんしゃくは子どもの成長過程で起こって当たり前のものと言えます。
かんしゃくの起こっている状況に応じて、対応も変わってきます。
子どもがかんしゃくを起こしたときは、次のような方法を試してみてください。
例えば・・・
・子どもの気持ちや状況を大人が言葉に出して言う。
「くやしいね」「かなしいね」「怒ってるんだね」「~したいね」
・話を聞いてあげる。
大人がやっていることを中断して、子どもが納得するまで話を聞く。助言はしない。
・大きく体を動かす。
「一緒に走ってみる?」「一緒に変なダンスしよう」「ブランコに乗ろう」
・落ち着いて深呼吸する。
「テーブルの上のティッシュを吹き飛ばそう」「イライラ空気が出ていくよ」
・体を抱きしめる。
大人が抱きしめてあげる。子どもが自分で自分を抱きしめる。
・前向きなメッセージを伝える。
「イライラしてもいいよ」「怒ってもいいよ」
また、かんしゃくを起こす特定の状況を調整できる場合は、回避することも有効です。
例えば、事前に「今日はお菓子は買わないよ」と約束をしたのに、
スーパーに行くとお菓子を欲しがってかんしゃくを起こす場合が
ありますよね。このように、買わないと決めた日には
お菓子売り場に近づかないようにすることも手段の一つです。
あれこれ試してみて、お子さんが納得して落ち着く方法が
1つずつ増えていくといいですね。例えば、すぐに人を叩く子どもなら、
何かからだを使う方法を、泣き叫ぶ子どもなら、「聞く・話す」方法を
まずは試してみてください。子どもに新しい方法を教えたいときは
自ら手本を示すか、何段階かに分けて教えましょう。
「色々な方法を試してみたけど、1日に何回もかんしゃくが起こる」
「かんしゃくが15分以上続き止まらない」などがありましたら、お近くの医療機関や
子ども家庭支援センターへお気軽にご相談ください。
大分市内に3か所ある子ども家庭支援センターでは、0~18歳までの
お子さんに関する相談を臨床心理士・社会福祉士などが無料でお受けしています。
お子さん一人ひとりのお顔がそれぞれ違うように、成長や発達の
スピードも皆ばらばらです。日々の中で色んな変化があるお子さんのことを、
一緒に考えていきましょう(*^_^*)
【中央子ども家庭支援センター】 大分市役所本庁舎9階
月~金 8:30~18:00 ☎537ー5688
【東部子ども家庭支援センター】 鶴崎市民行政センター1階
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